ブログ

「社会教育研究における方法論の検討」第5回研究会開催のご案内

1.第5回研究会のねらい
 今次は二本立てのテーマで望みたい。まずはこれまでの社会教育研究方法に関するレヴューの継続として、社会教育実践史研究に踏み込む。社会教育史研究全体の中における実践史研究の位置を整理した上で、特にここでは〈語り〉や〈書かれた〉もの、実践の〈場〉への着目、すなわち「ナラティヴ」の視点を切り口とし、研究史の整理を行いたい。
 次は、9月学会シンポジウムでの議論において浮かび上がった、「ことば」の生成と研究者の「当事者性」をめぐっての議論である。ここでは、学習の〈現場〉と学習者の日常、あるいは実践の〈現場〉と理論とを架橋する「ことば」の重要性、その「ことば」をうみだすプロセスへの研究者(支援者)の関わりが「当事者性」の認識を含め議論された。
 この課題に関して、山形市を拠点に若者支援を行う、NPO「ぷらっとほーむ」共同代表である滝口克典氏より、実践者/研究者としての「当事者性」をふまえた上での報告をいただき、議論を行いたい。氏は実践家であり、かつ大学院修士課程で社会学を学び、エスノグラフィーを用い実践の〈現場〉とそこでの〈学び〉の課程と内実についての研究報告を蓄積してきた。実践と研究の再帰的な統合、およびそこでの氏の「当事者性」は、本プロジェクトにおいても重要な示唆を与えるものと思われる。「ぷらっとほーむ」の詳細および実践については、HP(http://www11.plala.or.jp/plathome/)を参照されたい。また、参考文献等は後日、事前に本ML共有ファイルとして提示する予定である。

2.期日
 12月15日(日)13時00分〜16時30分

3.会場
 山形大学地域教育文化学部1号館 121演習室(山形市小白川町1-4-12)

 ※立地および交通アクセスについては、下記案内を参照下さい。
  http://www.e.yamagata-u.ac.jp/access.html
  
4.報告題目および報告者
 「社会教育実践史研究におけるナラティヴの位相—特にオーラリティに注目して—」(仮)
                            安藤 耕己(山形大学)
 「若者支援の実践/研究をする〈わたくし〉たちがつむぐ〈ことば〉」(仮)
                   滝口 克典(NPOぷらっとほーむ共同代表) 

5.連絡
(1) 出欠ご連絡のお願い
 配付資料の準備の都合上、12/13(水)までに出欠を下記安藤までお伝え下さい。

(2) 次回以降研究会開催予定 
 第6回研究会は3月に関西圏にて開催予定。調整次第、至急通知します。

【問い合わせ先】
 安藤耕己(山形大学)andok*e.yamagata-u.ac.jp(*を@におきかえる)