会員企画のお知らせ

2026年1月の記事一覧

ラウンドテーブル「子ども・ユースワークをめぐる日独対話:子ども・若者の“第三の領域”とは?」の開催について

会員より以下の企画の案内がありました。参加登録は2026年1月18日(日)までです。
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ラウンドテーブル「子ども・ユースワークをめぐる日独対話:子ども・若者の“第三の領域”とは?」
 
ユースワークを研究しているドイツの研究者3名(男性2名、女性1名)が日本に来てくれます。東京、京都、奈良の3会場でラウンドテーブル形式で意見交換をしながら論点を深めていければと考えています。
 
主な論点は、以下が想定されます。
 
・子ども・若者の状況を踏まえ、学校以外の場としてどのようなものが必要か?
・関わるスタッフはどう育ち、どのように支えられているのか?
・ユースワークの地域格差をどう乗り越えていくか?
・ドイツでの支援体制はどのように整備されているか?
 
ドイツでは、子ども・若者支援法(社会法典第8編)に基づき、27歳までの若者支援が権利として保障されている点、地方自治体・州・連邦の3段階の構造で公的部門と民間公益団体が協働で取り組みを進めている点(民間優位の補完性原理)、そのためスタッフの待遇を含めて官民格差や地域格差の小さい状況が確保されている点、地方自治体での子ども・若者支援委員会など民間公益団体の参画の仕組みが整備されている点、全国ユースワーク会議など子ども・ユースワーカーの全国組織が確立している点、青少年教育・福祉領域の学問としてのSozialpädagogik (social pedagogy) に関与する研究者の層が厚い点などが特徴としてあげられます。他方で、財政上の理由からカットされる施策や施設・センターの閉鎖、事業評価をめぐるせめぎ合いなどの問題も当然ながら課題としてあります。
 
ドイツ側からはパワーポイントでプレゼンもしてもらいながら、実践スタッフ、行政関係者、研究者、学生などのみなさんとゆっくりと意見交換・交流できればと思っています。
 
関心のある方は、下記の会場のラウンドテーブルへの参加登録をしてお越しください。参加登録は、以下のチラシのQRコードから1月18日(日)までにお願いします。
チラシ(日独ラウンドテーブル).pdf


東京都世田谷区:希望丘青少年交流センター・アップス :2月11日(水・祝日)13時-16時30分
京都市中京区:京都市ユースサービス協会中央青少年活動センター  :2月14日(土)13時-16時30分
奈良市:奈良教育大学 寧楽館:2月16日(月)13時-16時30分


東京と京都ではユースセンターを使って開催します。奈良市では、 いつも不登校支援で使っている寧楽館(ねいらくかん: 奈良教育大学)で実施します。 通訳をはさんでの意見交換になりますがよろしくお願いします。


ところで、ドイツ側の問題意識は、 右派ポピュリズムや権威主義的な規範意識への対抗・批判と、 子ども・若者との交渉的・対話的プロセス、文化教育・ 活動のあり方の模索・追究にあります。


少し難しそうですが、 この取り組みを準備している企画チームで話題になったのは、 参院選などでの右派ポピュリズムの動向などとともに、映画「 小学校 それは小さな社会」(2023年、監督:山崎エマ、英題: The Making of a Japanese)です。英題にみられる通り、 日本人がどう作られていくのかに欧米でも関心が集まったようです 。他方では、この規範的、 権威的な行動様式と長時間の時間的拘束に対して、不登校・ 登校拒否などの形での回避、退却、リトリート、 別の回路の選択も見られます。こうした点も、 ラウンドテーブルで話題になりそうです。


なお、ラウンドテーブル以外に、 こども家庭庁や国立青少年教育振興機構、川崎市こども夢パーク、 文化学習協同ネットワーク(三鷹市)、 池田市水月児童文化センター、 奈良県三宅町ユースセンターなども訪問します。


本ラウンドテーブルは、日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B)「子ども・ 若者支援従事者の専門性構築の課題と展望─「支援の重層性」 の視点から─」(研究代表者 生田周二:2022〜2025年度)の助成を受けています。

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