プロジェクト研究

2023年10月の記事一覧

新プロジェクト研究運営委員の募集

会員各位

新プロジェクト研究運営委員の募集

今年度より、新たに「男女平等・ジェンダー公正をめぐる課題と社会教育の可能性」をテーマとするプロジェクト研究が立ち上がります。広く会員間に開かれた研究を進めていくために、関心のある会員をプロジェクト研究運営委員として公募いたします。プロジェクト運営委員は、プロジェクト研究の推進、六月集会・研究大会・公開研究会の企画・運営などを中心的に担っていただきます。運営委員の選定にあたっては本プロジェクト研究提案者と研究担当理事によって地域、ジェンダー、年齢などのバランスを加味して、理事会に推薦のうえ決定いたします。

本プロジェクトの趣旨を踏まえ、プロジェクト研究運営委員会への参加を希望する会員は、応募要領をご参照のうえ学会事務局までご応募ください。応募結果につきましては、改めて研究担当理事より連絡いたします。

なお、プロジェクト研究運営体制については、新たに「プロジェクト研究運営委員会内規」が作成されました(2023年6月30日)。学会ホームページ上に公開しておりますので、そちらもご参照ください。

 プロジェクト研究運営委員会内規.pdf

●運営委員を公募するプロジェクト研究

 テーマ「男女平等・ジェンダー公正をめぐる課題と社会教育の可能性」

【趣旨】

(1)学問と生活との乖離、そして、そこにおける社会教育(実践・研究)の意義

ジェンダー、フェミニズム、セクシュアリティに関する、あるいはそれらをめぐる学問的な議論の進展と、実際生活におけるジェンダー平等/公正の実現との間には大きな距離があり、実質的な意味での男女平等やジェンダー公正な社会の実現には、依然、課題が山積している。こうした状況に対し、社会教育の実践と研究が果たす役割はむしろ増しているのではないだろうか。なぜなら、それは、概念や理論に裏づけられた理念上の理解や探究と、職場・家庭・社会等における具体的現実(日常的実践)を往復し、他者と対話的・共同的・協働的な関係を紡ぎながら、生活の変化や創造を展望しようとするものだからである。このようなプロセスへの着目を通して学習論・実践論を深化させることは社会教育研究の新たな展開に寄与するものと考える。

(2)現代的状況とそこでの実践をとらえることによる社会教育の新たな展開

1990 年代の展開を踏まえ、2001 年に刊行された本学会年報『ジェンダーと社会教育』は、男女平等にかかわる新たな知やジェンダー概念の提起によって、あらゆる学問が批判的にとらえかえされる中で、市民の実践と学習がそうした動きを促すとともにそこでの研究の深まりと政策の実施が市民の学習をさらに喚起するととらえた。そして、「この螺旋的な関係の総体が、市民の自己教育・相互教育としての社会教育」「新しい概念によって、人々はどのような問題把握と解決に向けた実践を創造してきたのか、その検討が求められている」とした(「まえがき」『ジェンダーと社会教育』東洋館出版社、2001年)。

その後、今日までの約 20 年間、このような意味での社会教育はどのように展開されてきただろうか。

いわゆるバックラッシュ、家族主義・国家主義的な論調、保守化する日本の政治状況の中で打ち出される数々の政策は、男女平等やジェンダー公正の観点からの理解に複雑さをもたらし、「男女平等」「ジェンダー」「フェミニズム」「LGBT」「「セクシュアル・マイノリティ」といったトピックにかかわっては SNS を中心に断片役な言葉がさかんにやりとりされ、亀裂や断絶、差別や憎しみがむしろ増殖させられているように見える。そうした現実の中で、対話の機会や相互的な学習の場はどのように育まれてきただろうか、育まれうるだろうか。あるいは、家族や性愛における「伝統」「標準」の問いなおしに対しては、どのような応答をしてきただろうか、応答しうるだろうか。21 世紀になって広く共有されるようになった、これらの知や概念を軸に置き、それを社会教育の実践・研究とともに検討することが両者にとって求められている。

以上の理由により、男女平等・ジェンダー公正をめぐる課題に即した研究を継続的・共同的に行うことは社会教育の今後の展望に深くかかわるものであり、重要な研究テーマになりうるものと考える。

(「検討課題」「スケジュール(案)」等、詳細はプロジェクト申請書をご参照ください)

 プロジェクト研究提案書(プロジェクト研究申請書).docx

≪応募要領≫

1. メールの表題に「社会教育学会PJ研究運営委員応募」と記載してください。

2. 以下の内容について、メールの本文またはワードファイルを添付でお送りください。

 ・氏名(ふりがな)

 ・所属

 ・連絡先(メールアドレス)

 ・プロジェクトのテーマに関連する研究あるいは実践の業績(1点以上についてタイトル、掲載誌、執筆年)

 ・プロジェクトのテーマに関連する研究関心(400字程度)

3. 応募締め切り  2023年11月30日(木)(必着)

4. 結果の通知   2023年12月24日(日)までに通知します。

5. 応募先 日本社会教育学会事務局 jssace.office◎gmail.com ※◎を@に変更

「社会教育士特別プロジェクト」社会教育主事養成課程部会 研究会のご案内


「社会教育士特別プロジェクト」社会教育主事養成課程部会 研究会のご案内

 社会教育主事養成課程部会では、大学において社会教育主事課程を担当している会員間で情報交換を行いたいと考えています。

履修者は何人?卒業生の進路は?担当教員は?支援論・経営論の内容は?社会教育実習の実施は?事前・事後指導、日誌等は?…などなど、どの大学も手探りで運営している状況ではないでしょうか。

 社会教育主事養成課程を運営するにあたって、横のつながりを作りながら情報交換をしたいと思います。

 大学で社会教育主事養成課程をご担当されている会員を含め、社会教育主事養成についてご関心のある会員のご参加をお待ちしています。

 

日時:10月22日(日) 10:00~12:00

方法:Zoomオンライン

参加申込:参加をご希望の方は下記から登録してください。参加者には後日URLを送付します。

 https://forms.gle/Pq9dAo3M53xNLQLt8